文献情報
文献番号
200500242A
報告書区分
総括
研究課題名
オーダーメイド薬物療法のための革新的なベッドサイド遺伝子診断法の開発と応用
課題番号
H17-ファマコ-007
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
松原 洋一(東北大学大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
- 呉 繁夫(東北大学大学院医学系研究科)
- 水柿 道直(東北薬科大学)
- 平塚 真弘(東北薬科大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【ファーマコゲノミクス分野】
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
34,960,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、最近私たちが独自に開発した革新的なベッドサイド遺伝子診断法(CASSOH法)を用いることにより、一般医療機関において薬理遺伝学的遺伝子多型をその場で検出できる遺伝子診断法を確立し、個別化薬物療法が実施できる体制を確立することにある。
研究方法
1)CASSOH法に用いるイムノクロマト試験紙の技術的改良:検出感度の向上を目指し、使用材料の見直し、標識法やパッドへの導入法、展開バッファーの検討などを行った。
2)非侵襲的な遺伝子診断法の確立:血液に代わる非侵襲的検体採取法を検討した。
3)CASSOH法のマルチプレックス化の検討:複数の遺伝子多型が関与していることが多い薬理遺伝学的遺伝子多型について、CASSOH法のマルチプレックス化を検討した。
4)臨床的に有用な薬理遺伝的遺伝子多型情報の収集と評価:遺伝子多型を文献的に渉猟し、それらの人種差や遺伝子診断法の種類を調査した。
5)CASSOH法の薬物代謝酵素遺伝子多型検査への応用
2)非侵襲的な遺伝子診断法の確立:血液に代わる非侵襲的検体採取法を検討した。
3)CASSOH法のマルチプレックス化の検討:複数の遺伝子多型が関与していることが多い薬理遺伝学的遺伝子多型について、CASSOH法のマルチプレックス化を検討した。
4)臨床的に有用な薬理遺伝的遺伝子多型情報の収集と評価:遺伝子多型を文献的に渉猟し、それらの人種差や遺伝子診断法の種類を調査した。
5)CASSOH法の薬物代謝酵素遺伝子多型検査への応用
結果と考察
1)CASSOH法に用いるイムノクロマト試験紙の技術的改良
改良により、初期の試作品に比べ3倍程度の感度の向上を達成することができた。
2)非侵襲的な「唾液」検体を用いた遺伝子診断法の確立
唾液検体を用いて良好な増幅が得られる系を確立した。
3)CASSOH法のマルチプレックス化
最終検出ステップに、イムノアフィニティーとELISA法を組み合わせた新しい手法を開発した。その結果、マルチウェルプレートのフォーマットで用いることを可能とした。
4)臨床的に有用な薬理遺伝的遺伝子多型情報の収集と評価
ミトコンドリアDNA(1555A>G多型)、CYP2C19、NAT2及びTPMTのSNPが、日本人で比較的頻度が高く、しかも遺伝子型-表現型の関連性が明確で、臨床的に有用と判断した。
5)CASSOH法の薬物代謝酵素遺伝子多型検査への応用
ミトコンドリアDNA(1555A>G多型)及びNAT2(*5, *6, *7)の検出系を中心に検討し、最適な条件を決定した。
改良により、初期の試作品に比べ3倍程度の感度の向上を達成することができた。
2)非侵襲的な「唾液」検体を用いた遺伝子診断法の確立
唾液検体を用いて良好な増幅が得られる系を確立した。
3)CASSOH法のマルチプレックス化
最終検出ステップに、イムノアフィニティーとELISA法を組み合わせた新しい手法を開発した。その結果、マルチウェルプレートのフォーマットで用いることを可能とした。
4)臨床的に有用な薬理遺伝的遺伝子多型情報の収集と評価
ミトコンドリアDNA(1555A>G多型)、CYP2C19、NAT2及びTPMTのSNPが、日本人で比較的頻度が高く、しかも遺伝子型-表現型の関連性が明確で、臨床的に有用と判断した。
5)CASSOH法の薬物代謝酵素遺伝子多型検査への応用
ミトコンドリアDNA(1555A>G多型)及びNAT2(*5, *6, *7)の検出系を中心に検討し、最適な条件を決定した。
結論
CASSOH法の更なる検討と改良によって、本手法による薬理遺伝的遺伝子多型の迅速診断が、すでに臨床応用段階に達しているものと考えられる。
公開日・更新日
公開日
2006-04-07
更新日
-