ナノメディシンの実用化基盤データベース開発及び評価に関する研究

文献情報

文献番号
200500209A
報告書区分
総括
研究課題名
ナノメディシンの実用化基盤データベース開発及び評価に関する研究
課題番号
H14-ナノ-005
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
長谷川 慧重(財団法人医療機器センター)
研究分担者(所属機関)
  • 桜井 靖久(東京女子医科大学)
  • 古幡 博(東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター)
  • 菅 弘之(国立循環器病センター研究所)
  • 箭内 博行(財団法人医療機器センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 萌芽的先端医療技術推進研究【ナノメディシン分野】
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
38,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、ナノメディシン情報バンクを構築し、医療ニーズとナノテクノロジーとの効果的連結を深めることを目的とした。
研究方法
データベース開発は、開発委員会を組織し、その下で遂行した。シーズ情報においては、世界的動向把握のための海外動向調査、企業の技術情報収集を行った。ニーズ情報については、大学医学部・薬学部などを中心にナノメディシンに関する医療ニーズを収集した。ナノメディシンフォーラムとしては、特定テーマにより、医療、ナノテクノロジー各分野から有識者を招き、医療側のニーズ、最新の研究動向とナノテクノロジーの適用可能性、実用化ビジョンなどについて議論した。
結果と考察
1)国際学会・国際会議でのDDSやナノデバイス及び分子イメージングの技術動向や欧州及びアジアにおける大学と企業の動向、米国FDAのナノテク製品の規制方針などを調査した結果、米国を中心とした医療応用の流れは活発化してきており、米国の競争力強化が益々顕著となっていることが判明した。2)企業情報収集;ナノメディシンに関する海外107社の企業情報を収集した。技術内容では、DDSなどの製剤系、イメージングなどの診断ツールの順で多かったが、再生医療を中心とする生体材料系が若干伸びてきていることが確認された。3)ナノメディシンに対する医療ニーズを121件収集した。この調査により、医療ニーズ側としは、診断技術と創薬やDDSが同数で最も多く、次いで生体材料に関する技術を要求していることが判明した。4)悪性腫瘍、循環器疾患、心臓・脈管系に関するナノメディシンフォーラムを開催し、技術課題と解決案を中心に、産業化に必要な要件等について議論した。これら全ての情報はデータベースに収載している。
結論
シーズ情報及びニーズ情報の収集及びナノメディシンフォーラムを行った。ナノメディシンの実用化基盤データベースは、次のURLにて公開している。http://nano.jaame.or.jp/medicine/index.html

公開日・更新日

公開日
2006-05-29
更新日
-