骨・軟骨・関節疾患を標的としたCNP-guanylyl cyclase-B systemのトランスレーショナルリサーチ

文献情報

文献番号
200500166A
報告書区分
総括
研究課題名
骨・軟骨・関節疾患を標的としたCNP-guanylyl cyclase-B systemのトランスレーショナルリサーチ
課題番号
H17-再生-003
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
中尾 一和(京都大学大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 寒川 賢治(国立循環器病センター研究所)
  • 小松 弥郷(京都大学大学院医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【再生医療研究】
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
38,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
これまでNa利尿ペプチド系のトランスレーショナルリサーチを展開し、ANP・BNP/GC-A系の心臓血管ホルモンとしての意義の解明、診断薬、心不全治療薬としての臨床応用に成功した。本研究ではCNP/GC-B系の極めて強力な成長板軟骨肥大化作用と、関節軟骨に対する肥大化作用の発見を踏まえて、骨、軟骨、関節疾患におけるCNP/GC-B系の意義を解明し、新規治療薬としての臨床応用を実現するトランスレーショナルリサーチである。本研究により、未だ有効な治療法の確立されていない軟骨無形成症を含む先天性骨軟骨疾患のみならず、長寿社会において増加している変形性関節症等の関節軟骨病変に対する新規治療法の開発につながることが期待され、社会的意義は極めて大きい。
研究方法
CNPノックアウトマウス、2型コラーゲンプロモーターを用いた軟骨特異的CNP過剰発現マウス、SAPプロモーターを用いた血中CNP濃度の上昇するCNP過剰発現マウスを用いて成長板軟骨におけるCNP/GC-B系の作用および作用機構を検討する。これらのCNP遺伝子操作マウスと軟骨無形成症モデルマウス(FGFR3ach-Tg)との交配により、軟骨無形成症に対するCNP/GC-B系の治療効果を詳細に検討する。マウス、ラットにおいてCNP皮下投与、持続静脈内投与を行い、骨・軟骨・関節軟骨に対する有効濃度、投与方法、投与時期、安全性に関し、検討する。 上記マウスを用いて関節軟骨におけるCNP/GC-B系の作用および作用機構についても検討する。さらに、四肢短縮型小人症においてGC-Bの不活性型変異が同定されたことから、CNP/GC-Bシステムの異常が内軟骨性骨化障害、低身長の原因遺伝子である可能性が考えられたため、骨系統疾患、低身長患者および、健常ボランティアにおいてこれらCNP/GC-B系の遺伝子変異の有無を検討する。
結果と考察
CNPノックアウトマウス、2型コラーゲンプロモーターを用いた軟骨特異的CNP過剰発現マウス、SAPプロモーターを用いた血中CNP濃度の上昇するCNP過剰発現マウスを用いて成長板軟骨、関節軟骨を詳細に検討し、CNPが四肢短縮型小人症の低身長の治療に有効であることを明らかにした。また、変形性関節症モデルマウスのおける検討から、変形性関節症に対するCNPの治療効果が有効であることを明らかにした。
結論
骨、軟骨、関節を標的とするCNP/GC-B系のトランスレーショナルリサーチを推進した。

公開日・更新日

公開日
2006-07-20
更新日
-