歯科医師の臨床研修施設群内における協力型臨床研修施設と研修歯科医とのマッチングシステムの開発

文献情報

文献番号
200501395A
報告書区分
総括
研究課題名
歯科医師の臨床研修施設群内における協力型臨床研修施設と研修歯科医とのマッチングシステムの開発
課題番号
H17-特別-048
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
住友 雅人(日本歯科大学歯学部附属病院総合診療科)
研究分担者(所属機関)
  • 石井 拓男(東京歯科大学千葉病院)
  • 出口 眞二(神奈川歯科大学病院)
  • 土田 泰治(三菱電機株式会社)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
6,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
歯科医師臨床研修が平成18年度から必修化されるにあたり、臨床研修対象者が公平に研修先を選択できるよう、マッチングシステムが導入された。しかしながら、臨床研修施設群内で協力型研修施設と研修希望者とのマッチングが行われなければ、双方の採用・就職の希望が十分に反映されないことになるため、マッチングシステムそのものが成立しなくなることが危惧される。歯科医師臨床研修の円滑な導入と実施のためには、歯科独自の2次的な臨床研修施設群内マッチングの導入が必要である。
本研究の目的は、研修歯科医と協力型研修施設との双方からの希望を取り入れる独自の臨床研修施設群内マッチングシステムの開発することである。
研究方法
臨床研修施設群方式の研修プログラムの現状の把握をする目的で、全国歯科大学・歯学部附属病院の診療研修施設群33施設に以下の項目から構成されるアンケート調査を施行した。歯科における類似のマッチングプログラムの有無を調査する目的で、諸外国の現状について調査を行った。平成18年4月から実施するために、群内マッチング実施のためのスケジュール、アンマッチをなくすための具体的な運用上の方策などを検討した。歯科医師の臨床研修群内における協力型臨床研修施設と研修歯科医を合理的かつ効率的に組み合わせを行うために、群内マッチングシステムを開発し、構築したマッチングプログラムのアルゴリズムの作成と検証を行った。
結果と考察
全国歯科大学・歯学部附属病院の診療研修施設群にアンケート調査を施行し、28施設から回答を得た。海外でのマッチングは、アメリカ(レジデンシー、専門医)、カナダ、イギリスで行われていた。群内マッチング実施のためのスケジュール、説明会日程の開催、希望順位表登録時期、マッチ結果公表方法、希望順位表登録方法、アンマッチをなくすため具体的な運用上の方策について具体的に設定した。群内マッチングシステムを開発し、かつ構築したマッチングプログラムのアルゴリズムの作成と検証を行い、本マッチングシステムのシステム仕様を規定した。
結論
平成18年4月からの歯科医師臨床研修必修化に合わせて研修歯科医と協力型研修施設との双方の希望を取り入れた新しい臨床研修群内マッチングシステムを開発した。平成18年度はモデルとして日本歯科大学附属病院で群内マッチングのトライアルを行う。平成19年度から多くの管理型研修施設が群内マッチングシステムを利用することが望まれる。


公開日・更新日

公開日
2006-10-17
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200501395C