国際分類ファミリー(FIC)にかかる国際的貢献及びその改善にかかる国内の検討のあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200500094A
報告書区分
総括
研究課題名
国際分類ファミリー(FIC)にかかる国際的貢献及びその改善にかかる国内の検討のあり方に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
藤原 研司(独立行政法人労働者健康福祉機構横浜労災病院)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 修三(社団法人日本病院会)
  • 菅野 健太郎(自治医科大学消化器内科部門)
  • 大江 和彦(東京大学大学院医学系研究科)
  • 西本 寛(大津赤十字病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 国際社会の一員として、我が国としてもICDに係る国際協力を行う必要があり、そのあり方について検討することは、喫緊の課題である。当研究では、ICDに係る我が国の国際協力の改善に資することを目的とし、世界及び我が国の現状を把握した上で、ICDそのものの問題点や我が国における国際協力に応用可能な資源等について検討し、効果的な国際協力のあり方について研究を行った。
研究方法
 本研究課題について、国際的な現状の把握、我が国における現状の把握、ICDについての問題点の整理、といった視点での研究を行い、これらの研究を踏まえた上で、さらに国際協力のあり方について検討を行い、最終的に研究報告としてとりまとめを行った。
結果と考察
 WPRO管内の諸国にあっては、ICDの利用について、比較的先進的であるとされているマレーシアにおける現地調査を実施し、実態把握をした結果、マレーシアにおいてすら、コーディング担当者のレベルが十分に高くないため、コーディングミスが高いという状況にあることが判明した。そのため、コーディング担当者の教育は、広く他のアジア諸国で求められているものであることが推察された。 
 一方、我が国では、医療関係団体が中心となり、医療の専門知識が必ずしも高くない者を対象とした、教育システムを確立しており、その人材育成の手法については、既に国際的にも評価を得ている。これらのノウハウを、諸外国での育成に応用することは、十分可能である。コーディング担当者の教育・研修に関する我が国の教材などの提供、指導者の派遣などの貢献は、ICD-の普及推進という国際貢献において、非常に効果的であると考えられた。
結論
 結論として、大きくは2点、①途上国に対する普及推進を行うために、コーディング担当者の教育・研修に関する教材の提供、指導者の派遣などが有効であり、この点について、我が国の教育システムが応用可能であると示唆されること、②我が国において、ユーザーサイドに、ICDに問題点があるという認識が比較的多いことが明らかとなり、これらICDの問題点を整理検討することにより、今後、世界的にICD及びWHO-FICを検討していく中で、我が国としても課題や改善策を提示できるであろうこと、が判明した。

公開日・更新日

公開日
2006-07-11
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200500094C