統計情報を用い保健医療福祉分野ごとに施策評価について具体的に応用可能な指標パッケージの開発に関する研究

文献情報

• 文献番号: 200500070A
• 報告書区分: 総括
• 研究課題名: 統計情報を用い保健医療福祉分野ごとに施策評価について具体的に応用可能な指標パッケージの開発に関する研究
• 課題番号: H17-統計-001
• 研究年度: 平成17(2005)年度
• 研究代表者(所属機関): 畑 栄一(国立保健医療科学院研修企画部)

研究分担者(所属機関)

• 橋本　修二(藤田保健衛生大学医学部衛生学講座)
• 谷畑　健生(国立保健医療科学院疫学部 )

• 研究区分: 厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報高度利用総合研究
• 研究開始年度: 平成17(2005)年度
• 研究終了予定年度: 平成18(2006)年度
• 研究費: 2,570,000円
• 研究者交替、所属機関変更: -

研究報告書（概要版）

研究目的

保健医療福祉分野における統計指標による対策評価の考え方についてまとめるとともに、評価対象の対策と統計指標のセットを具体的に提案することにある。

研究方法

1. 統計指標による対策評価の考え方は、いくつかの事例を通した議論・考察、および、統計指標の総覧などの基礎的検討を行った。事例は、青森県の死亡指標、大阪市の死亡指標、高知県の医療資源、長野県の死亡と医療の指標などを取り上げた。統計指標の総覧は、厚生労働省の指定・承認・届出統計を中心とした。

2. 評価対象の対策と統計指標のセットは、母子保健、老人保健と医療のそれぞれの分野ごとに、対策評価に関係する統計指標の基礎的な検討を実施した。これらの検討にあたっては、具体性を重視して、特定の統計指標に焦点を当てた。

結果と考察

1.　統計指標による対策評価の考え方は「保健医療福祉分野の地域差をみる評価指標の考え方」として研究報告書にまとめた。これは、統計指標による対策評価の考え方のたたき台になるものである。統計指標の総覧などの基礎的検討は「統計指標による保健医療福祉分野の対策評価に関する基礎的検討」として研究報告書にまとめた。これは、統計指標による対策評価の考え方のたたき台を検討するための基礎的資料を提供すると同時に、次年度に実施予定の全国の都道府県・政令市・保健所調査の基礎となる。

2.　評価対象の対策と統計指標のセットは分野ごとに、対策評価に関係する統計指標の基礎的な検討を実施した。具体性を重視して、特定の統計指標に焦点を当てた。母子保健分野では、乳児死亡率などだけでなく、人工妊娠中絶比などのより社会性の高い側面も重視した。老人保健分野では、新たに開始された歯周疾患検診なども検討対象に含め、地域の人口規模なども考慮した。医療分野では、医療計画を中心とし、「平成１８年の医療制度改革を念頭においた医療計画制度の見直しの方向性（中間まとめ）」などを考慮した。

結論

　統計指標による対策評価の考え方において、いくつかの事例を通した議論・考察からたたき台が作成され、統計指標の総覧などからたたき台を検討するための基礎的資料が提供された。次年度に実施予定の全国都道府県・政令市・保健所調査を含む研究結果全体を総括して、統計指標による対策評価の考え方をまとめる計画である。これにより対策評価への統計指標の利用についての理解をより広げることが期待される。

公開日・更新日

• 公開日: 2006-07-20
• 更新日: -