治験の実施におけるGCPの運用改善に関する研究

文献情報

文献番号
200401197A
報告書区分
総括
研究課題名
治験の実施におけるGCPの運用改善に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
上田 慶二(東京都多摩老人医療センター)
研究分担者(所属機関)
  • 大橋 京一(浜松医科大学臨床薬理学)
  • 景山 茂(東京慈恵会医科大学薬物治療学研究室)
  • 小野 俊介(金沢大学薬学系研究科社会薬学)
  • 渡辺 裕司(浜松医科大学医学部臨床薬理学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
6,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医師主導の治験を含む制度改正を受け、医療機関のネットワーク等が形成され、大規模治験も実施し得る体制となった。しかしこれ等に対応するためにはGCPの運営についての改善も必要となることが明らかとなったので、今回の研究を実施した。
研究方法
研究班には、大学、医療機関の治験管理専門家と医薬品関連企業と医療機器関連企業の団体代表者が参加し、GCP, 治験実施、治験審査委員会や必須文書などについて国内ならびに海外の情報を収集して検討した。
結果と考察
1.治験審査委員会の機能強化に関する研究(研究者;景山茂、渡邊裕司)
 EU臨床試験指令の国内法化の状況を把握するため,連合王国ではロンドンのGuy’s Research Ethics Committee,ドイツ連邦共和国ではハイデルベルク大学倫理委員会およびQuintiles第1相試験施設(フライブルク)を訪問・視察した.
2.治験審査委員会に関する研究 (研究者 大橋京一)
治験審査委員会の現状、中央治験審査委員会の意義、また安全性情報の取り扱いについての現状を把握する目的で全国の医療機関にアンケート調査を実施した。
3.治験の適切な実施を推進する上で今後求められる施策・措置に関する研究
(研究者 小野俊介)
次のような点に関して検討した。
(1) 治験審査委員会の審議の質の向上を目指した「中央審査方式」の導入 (2) 今後の治験審査委員会の審査のあり方 (3) 治験中の安全性情報の伝達のあり方 (4) 医師主導の治験のあり方
結論
今回の研究においては、研究会における討論、アンケート調査や欧州における現地視察などを通じて、我が国の治験審査委員会のあり方、や治験審査のための中央委員会の考え方、治験審査委員会の活動状況の把握法やGCPの規定についての問題点なども次第に明らかになった。

公開日・更新日

公開日
2005-08-09
更新日
-

文献情報

文献番号
200401197B
報告書区分
総合
研究課題名
治験の実施におけるGCPの運用改善に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
上田 慶二(東京都多摩老人医療センター)
研究分担者(所属機関)
  • 大橋 京一(浜松医科大学臨床薬理学)
  • 景山 茂(東京慈恵会医科大学薬物治療学研究室)
  • 小野 俊介(金沢大学薬学系研究科社会薬学)
  • 渡辺 裕司(浜松医科大学医学部臨床薬理学講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成15年度においては研究班は国内及び海外の医療機関における治験の実情実態を調査し、問題点を解決するため研究を実施し、治験実施のマニュアルを作成した。
平成16年には治験審査委員会のあり方を検討するため研究を実施した。
研究方法
研究班には、大学、医療機関の治験管理専門家と医薬品関連企業と医療機器関連企業の団体代表者が参加し、GCP, 治験実施、治験審査委員会や必須文書などについて国内ならびに海外の情報を収集して検討する担当者を定めるとともに全体会議を適宜開催して討議することとした。また欧州の治験状況の視察にのため研究班員を連立王ならびにドイツ共和国へ派遣した。
結果と考察
平成15年度において、中心的な議題は医師主導の治験の実施に際するマニュアルの作成であり、主として医師主導の治験の実施に際する「治験に際する補償措置の問題」、「モニタリング、監査のあり方」、「治験記録の保管の問題」ならびに「治験調整委員会の関与のあり方」などが議論されたが、補償措置については早期の解決を期待する意見が強く出された。
本研究の結果、治験の実施に際するマニュアルとして厚生労働省より平成16年に、通知が発出された。
平成16年度には、以下の研究が実施された。即ち「治験審査委員会の機能強化に関する研究(連合王国、ドイツ共和国などにおける治験の現状の視察)」、「治験審査委員会に関する研究(434医療機関へのアンケートに基づく治験審査委員会の現状、安全性情報の処理状況のまとめ)」、「治験の適切な実施を推進する上で今後求められる施策・措置に関する研究(治験審査委員会の質の向上、治験に対する中央審査方式の問題点、治験の様態の変化に対応する治験審査のあり方)、「GCPに則った治験の実施における必須文書のあり方に関する研究(必須文書の運用を弾力的にするための研究)」などである。
結論
今後わが国において治験体制を整備するため治験審査委員会など運営面での改善が必要であることが明らかとなった。

公開日・更新日

公開日
2005-08-09
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-02-20
更新日
-