薬剤師の質の向上と充実した薬学教育に関する研究

文献情報

文献番号
200401183A
報告書区分
総括
研究課題名
薬剤師の質の向上と充実した薬学教育に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
全田 浩(社団法人 日本病院薬剤師会)
研究分担者(所属機関)
  • 望月 正隆(共立薬科大学)
  • 鍋島 俊隆(名古屋大学医学部附属病院)
  • 石黒 伊三雄(なし)
  • 竹中 祐典(なし)
  • 永田 稔(スイショー薬局)
  • 亀井 浩行(名城大学薬学部)
  • 村瀬 健史(明治製菓ロンドン駐在所)
  • 韓 大建(なし)
  • 仲川 義人(山形大学医学部附属病院)
  • 矢後 和夫(北里大学病院)
  • 児玉 孝(社団法人 日本薬剤師会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、薬学教育が6年制となることから病院等における長期実務実習の受入体制の
充実、薬学教育における臨床教育の充実を図るための基礎的な研究を目的とする。具体的には、大学における実務実習事前教育プログラムの確立、病院及び薬局での実務実習
カリキュラムの具体化について検討し、薬剤師の質の向上につながる実践的な薬学教育
の確立、我が国の実状に合わせた臨床教育環境及び質の高い教育を保証するシステムの構築、薬局及び病院における長期実務実習の整備に関して、薬学教育モデル・コアカリキュラムの項目を全てクリアできる受入体制を構築するとともに、実習内容の全国均一化と質の担保についての具体的方策等について検討することを目的とする。
研究方法
薬剤師の質の向上のための実践的薬学教育に関する調査研究は、米国の幾つかの薬学部を対象に実務実習概要等についての調査を行った。海外における臨床薬学教育に関する調査研究は、欧米等の主要国の臨床薬剤師教育プログラム、薬学専攻に入る前の必須基礎科目等について現地で調査を行った。長期実務実習の整備に関しては、病院では当会の会員施設を対象として実務実習受入施設及び受入学生数等についてアンケート調査を行った。保険薬局では検討会を開催して実務実習の問題点抽出と対応等について検討を加えた。
結果と考察
薬剤師の質の向上のための実践的薬学教育に関しては、米国の薬系大学で作成された実務実習マニュアルを調査し、日本の実務実習指導者を養成する上での基礎資料を作成した。また、欧米主要国での現地調査により臨床薬剤師教育プログラム、臨床薬学専攻の授業科目、種類等を把握した。長期実務実習の整備については、病院ではグループ病院実習制度におけるグループ編成及び長期実務実習受入可能施設、受入可能学生数を把握し、保険薬局においては、長期実務実習を行う際の効率的なシステム確立等の様々な課題を把握し、これらの課題を導入講義用教材の内容について具体的な提案を行った。
結論
薬剤師の質の向上のためには、充実した薬学教育が必須である。本研究では、研究成果として臨床薬学教育プログラム、病院及び薬局での長期実務実習カリキュラム等を作成する上で必要となる検討事項、基礎的資料をまとめたことにより、薬学教育6年制に向けた充実した臨床薬学教育の構築につながるものと考える。

公開日・更新日

公開日
2005-11-16
更新日
-