文献情報
文献番号
200401100A
報告書区分
総括
研究課題名
最適必要俳風量と光触媒を用いた効率的な有害物質発散防止システムの構築に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
名古屋 俊士(早稲田大学理工学部環境資源工学科)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成14(2002)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では、捕集された有害化学物質の後処理法として、現在省エネで且つ環境浄化触媒として注目を集めている光触媒に焦点を絞り、光触媒を独自に作製し、その光触媒を用いて有害化学物質の分解実験を行うとともに、市販の粉末触媒の有効利用についても実験を試みた。
研究方法
1)各種形状の光触媒作製
薄膜光触媒の作製法:ガラス板上に作製された薄膜光触媒は、世界でも報告例の著しく少ないブルッカイト型の光触媒である。
球状光触媒の作製:薄膜光触媒に変わる光触媒としてガラスビーズに光触媒をコウテイングする技術を開発し、球状光触媒の作製に成功
突起状光触媒の作製:磁気共析メッキの技術を応用して突起状光触媒を開発し、窒素酸化物(NOx)及びエチレンオキシドの分解を行った。
2)粉末光触媒による有機溶剤分解研究
市販の各種粉末光触媒より4種類の粉末光触媒を基礎実験より選び出し、作業環境などで多く使用されている7種類の有機溶剤を選定し、それぞれ先ほど選定した4種類の粉末光触媒を用いて分解を行った。
薄膜光触媒の作製法:ガラス板上に作製された薄膜光触媒は、世界でも報告例の著しく少ないブルッカイト型の光触媒である。
球状光触媒の作製:薄膜光触媒に変わる光触媒としてガラスビーズに光触媒をコウテイングする技術を開発し、球状光触媒の作製に成功
突起状光触媒の作製:磁気共析メッキの技術を応用して突起状光触媒を開発し、窒素酸化物(NOx)及びエチレンオキシドの分解を行った。
2)粉末光触媒による有機溶剤分解研究
市販の各種粉末光触媒より4種類の粉末光触媒を基礎実験より選び出し、作業環境などで多く使用されている7種類の有機溶剤を選定し、それぞれ先ほど選定した4種類の粉末光触媒を用いて分解を行った。
結果と考察
1)薄膜光触媒による有害化学物質の分解について
分解容器に作製した薄膜試料を入れ、トリクロルエチレンを分解したところ、トリクロルエチレンを99%分解することが出来た。また、球状光触媒及び突起状光触媒も同様に、100%近い分解成績が得られた。
2)粉末光触媒による有機溶剤分解について
4種類の粉末光触媒を用いて、7種類の有機溶剤の分解を行った。粉末光触媒の種類により、分解に要する時間は異なるが、どの粉末光触媒も90%以上の分解率を示した。
分解容器に作製した薄膜試料を入れ、トリクロルエチレンを分解したところ、トリクロルエチレンを99%分解することが出来た。また、球状光触媒及び突起状光触媒も同様に、100%近い分解成績が得られた。
2)粉末光触媒による有機溶剤分解について
4種類の粉末光触媒を用いて、7種類の有機溶剤の分解を行った。粉末光触媒の種類により、分解に要する時間は異なるが、どの粉末光触媒も90%以上の分解率を示した。
結論
1)各種光触媒による有害化学物質の分解
独自の方法で作成された薄膜光触媒を用いてテトロクロロエチレンを分解したところ良好な分解性能が得られた。球状光触媒は、有害物質との接触面積が大きいことと、透明な球体であるため、紫外線を良く通すため、薄膜光触媒に比べて応用範囲が広いと考える。突起状光触媒では、大気汚染物質であるNOxと発ガン物質であるエチレンオキシドの分解を試みて、成果を上げることが出来た。
2)粉末光触媒による有機溶剤分解実験
粉末光触媒による7種類の有機溶剤の分解実験の結果の評価を行ったところ、短い時間に多くの有機溶剤を分解しているので、作業環境中での粉末光触媒を用いた有機溶剤の高濃度分解処理の可能性を示せたといえる。実用化に向けての大いなる一歩を踏み出すことができたと考える。
独自の方法で作成された薄膜光触媒を用いてテトロクロロエチレンを分解したところ良好な分解性能が得られた。球状光触媒は、有害物質との接触面積が大きいことと、透明な球体であるため、紫外線を良く通すため、薄膜光触媒に比べて応用範囲が広いと考える。突起状光触媒では、大気汚染物質であるNOxと発ガン物質であるエチレンオキシドの分解を試みて、成果を上げることが出来た。
2)粉末光触媒による有機溶剤分解実験
粉末光触媒による7種類の有機溶剤の分解実験の結果の評価を行ったところ、短い時間に多くの有機溶剤を分解しているので、作業環境中での粉末光触媒を用いた有機溶剤の高濃度分解処理の可能性を示せたといえる。実用化に向けての大いなる一歩を踏み出すことができたと考える。
公開日・更新日
公開日
2005-05-19
更新日
-