地域で生活する障害児・者の自律生活を支援する看護プログラムの開発-居住型モデルの開発・実践-

文献情報

文献番号
200401042A
報告書区分
総括
研究課題名
地域で生活する障害児・者の自律生活を支援する看護プログラムの開発-居住型モデルの開発・実践-
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
杉下 知子(三重県立看護大学看護学部)
研究分担者(所属機関)
  • 鳥居央子(北里大学看護学部)
  • 大脇万紀子(滋賀県立大学人間看護学部)
  • 法橋尚宏(神戸大学医学部)
  • 石垣和子(千葉大学看護学部)
  • 山本則子(千葉大学看護学部)
  • 河原宣子(三重県立看護大学看護学部)
  • 林邦彦(群馬大学医学部)
  • 飯田恭子(東京都立保健科学大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医療技術の向上や医療の効率化等により、以前なら施設や病院で過ごすことを余儀なくされていた障害児・者が地域や在宅で生活できるようサービスが整備されてきた。一方で生活管理や介護の問題、支援体制の不足から障害児・者とその家族が自律した生活を営むのが困難な現状がある。本研究は、3年間で、障害児・者が家族と共に、地域において自律した生活を営むことを可能とするような看護による自律支援プログラムの開発を目的とする。
研究方法
国内外の障害児・者の動向や海外の先駆的施設・環境の資料収集や視察を行い知見を得るとともに、国内の複数の地域において、障害児・者、家族および看護職者が共同で、看護による自律支援プログラムの計画立案・実践・評価を行い、実現可能なプログラムを構築する。平成16年度は、小児領域(滋賀フィールド)、成人・高齢者領域(千葉・三重フィールド)の3つのフィールドでのプログラム試案の作成に向けた実践活動の実施、および高齢者人口の推移と将来予測に関する数量的動向と国内外における障害児・者の自律支援の現状を把握した。
結果と考察
国内外の先駆的研究・実践活動や自律支援ニーズの把握と自律支援の現状について文献等による調査を行った結果、国内外とも自律支援の必要な人口は増加しており看護による自律支援プログラムのニーズは大きいことが示唆された。また、3つのフィールドにおいて本研究の意義が理解され、看護による自律支援プログラム試案の作成に向けた実践活動が開始された。本研究では、障害児・者とその家族と共に、協力しながらプログラムの立案・実践・評価検討を行うよう準備を進めてきた。このことで、より適切なサービスを検討でき、実態に即した支援プログラムを構築できると考える。平成17年度以降は、各試案を障害児・者、家族、研究者および地域の看護職者が共同で実践・評価・修正を繰り返し、障害児・者の自律生活が可能になる看護支援プログラムを構築すると共に、社会や看護実践の場に公表・提供し、公的負担の軽減等政策上の効果を踏まえながら看護職の社会における役割と適切な配置について提案していく。
結論
①国内外とも自律支援の必要な人口は増加しており、看護による自律支援プログラムのニーズは大きいことが示唆された。
②滋賀・千葉・三重の3つのフィールドでは本研究の意義が理解がされ、看護による自律支援プログラム試案の作成に向けた実践活動が開始された。

公開日・更新日

公開日
2005-07-22
更新日
-