救急医の養成と確保法についての研究

文献情報

文献番号
200401032A
報告書区分
総括
研究課題名
救急医の養成と確保法についての研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
杉本 壽(大阪大学大学院医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 島津岳士(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 田中 裕(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 島崎修次(杏林大学医学部)
  • 行岡哲男(東京医科大学)
  • 寺井親則(宮崎大学医学部)
  • 坂野 勉(島根大学医学部)
  • 木下順弘(熊本大学医学部)
  • 八木啓一(鳥取大学医学部)
  • 池上敬一(獨協大学越谷病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
7,770,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、1)「いつでも、どこでも、だれでも適切な救急医療」を実現するとの観点から現行の救急医療体制を根本から再検討し直し、2)提供者・利用者がともに納得し満足できる救急医療サービスの新しい枠組みを再構築し、3)その中での救急専門医の役割と姿を浮かび上がらせることによって、4)女性をも含めた多くの医師が魅力的で遣り甲斐のある生涯の仕事として競って救急専門医を志す状況を生み出すことを目的としている。
研究方法
分担研究者に加えて全国の初期から三次救急医療機関の一線で活躍中の40歳代の中堅救急科専門医(いずれも経験10年以上の日本救急医学会指導医)、厚生労働省の行政担当者にも参加を求め、基本的な考え方についてネット上でのディスカッションと集中討議を繰り返し、まず共通認識を形成に努めた。次いで、論点整理を行い具体的作業項目の絞込みを行った。その上で、グループ分けを行い、それぞれの項目について具体的作業を開始した。各グループの討議内容等については、ネット上に公開し、他グループの分担研究者・研究協力者が閲覧できると同時に、議論に参加できるようにした。
結果と考察
集中討議の結果、次の6項目について各グループで叩き台案を作成,関連学会等で公開討論を行う。。
1)現行の救急医療システムの再評価と新しい救急医療サービスの設計
2)救急医療教育(卒後臨床研修、生涯教育、一般市民教育を含む)
3)救急医療の採算性
4)救急医療の評価
5)救急医の労働条件
6)救急専門医の役割
新しい医療パラダイムに基づく救急医療サービスにおいて救急専門医が果たすべき役割と姿を具体的に描き出し、より多くの医師が魅力的な生涯の仕事として争って救急専門医を志す契機とする。
結論
救急医を将来にわたり安定的に確保するためには、現在の救急医療を根本的に見直し、新しい救急医療のパラダイムを提示することが必要である。本研究は、そのために必要な共通認識の形成と論点整理を行い、当座は6項目に絞って具体的作業を行い、日本救急医学会で公開討論を行うための叩き台案を準備中しつつある。

公開日・更新日

公開日
2005-07-22
更新日
-