特定機能病院の医療安全対策に資する標準クリニカル・インディケータの開発に関する研究

文献情報

文献番号
200401022A
報告書区分
総括
研究課題名
特定機能病院の医療安全対策に資する標準クリニカル・インディケータの開発に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
永井 良三(東京大学大学院医学系研究科(循環器内科))
研究分担者(所属機関)
  • 大江和彦(東京大学大学院医学系研究科)
  • 柏野聡彦(東京大学大学院医学系研究科)
  • 村井佐知子(東京大学大学院医学系研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
6,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は,「特定機能病院の医療安全対策に資する標準クリニカル・インディケータ」について,①標準インディケータのあり方を検討・整理し,②具体的なインディケータおよびデータ取得方法を提案し,③特定機能病院においてインディケータによる評価を試行しインディケータを妥当性検証・ブラッシュアップし,④医療データベースあるいは電子カルテとの連携を進めることである.
研究方法
全国医学部長・病院長会議を通じて実施した全国の特定機能病院に対する調査の結果を追跡調査し,その成果と今後の課題について把握・整理する.新規のクリニカル・インディケータおよび改善項目を,そのデータ取得方法とあわせて検討し,整理する.また、標準インディケータとするための改善点を明らかにし,インディケータの調整を行う.クリニカル・インディケータを用いた調査を全国の特定機能病院で継続的に実施し,実践的観点からインディケータの妥当性を検証し,課題を明らかにする.全国の特定機能病院の実査データの分析を行い,特定機能病院における「医療の質・安全」の現状を把握する.「医療の質・安全」における課題を抽出する.診療データベース・電子カルテへのインディケータ導入と,診療情報と統合した評価法の確立と運用について検討する.
結果と考察
全国の大学病院に対する調査により収集されたデータを精査し,分析した。分析の結果,
次の3点が明らかになった。①日本における大学病院の位置づけを,地域基幹病院,先進
医療をリードする病院という観点から明らかにした。②大学病院の運営状況を,患者構成,職員数,在院日数・病床稼働率等の観点から明らかにした。③大学病院に対する患者満足度・改善要望,職員の満足度の状況を明らかにした。
結論
本研究計画によって、大学病院の運営状況、医療安全対策に資するインディケータの作成と、インディケータを用いた全国調査が行われた。標準インディケータの導入と分析は特定機能病院における医療の安全と信頼を高めることに資する。

公開日・更新日

公開日
2005-04-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-02-20
更新日
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