標準的電子カルテにおける画像観察液晶モニタ、汎用液晶モニタの標準化と精度管理に関する研究

文献情報

文献番号
200400985A
報告書区分
総括
研究課題名
標準的電子カルテにおける画像観察液晶モニタ、汎用液晶モニタの標準化と精度管理に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
石垣 武男(名古屋大学大学院医学系研究科量子医学)
研究分担者(所属機関)
  • 宮坂和男(北海道大学医学部)
  • 西谷 弘(徳島大学医学部)
  • 伊藤春海(福井医科大学)
  • 遠藤登喜子(名古屋医療センタ)
  • 村田喜代史(滋賀医科大学)
  • 安藤 裕(独立行政法人放射線医学総合研究所)
  • 小寺吉衞(名古屋大学医学部)
  • 池田充(名古屋大学医学部)
  • 島本佳寿広(名古屋大学医学部)
  • 藤田広志(名古屋大学医学部)
  • 尾辻秀章(メデイカルプラザ薬師西の京)
  • 楠本昌彦(国立がんセンター中央病院)
  • 櫛橋民生(昭和大学横浜市北部病)
  • 原 眞咲(名古屋市立大学医学部)
  • 佐々木康夫(岩手県立中央病院)
  • 渡辺秀幸(九州がんセンタ病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
電子カルテにおける画像観察液晶モニタ、汎用液晶モニタの標準化と精度管理に関する検討を行、総合的な液晶モニタの安全性を科学的に立証し、その標準化を行ううことが目的である。これにより、電子カルテの標準化の一翼を担い、さらに安全な電子カルテの普及に貢献する。
研究方法
イ.医用画像観察用液晶モニタの画質に関する検討
ロ.電子カルテ端末の汎用カラーモニタの検討
結果と考察
1M,2M,3M,5Mの性能の白黒液晶モニタと2000本系のCRTモニタ計5種類を用いて肺の間質影の描出能につき、19名の観察者によるROC解析を行った。その結果、肺の間質影の診断能に関してはいずれにおいても統計的有意差が無いことが分かった。 しかし、画像参照用モニタもしくは電子カルテ端末モニタを用いてマンモグラムの読影実験を行ったが、フィルム画像での読影と比較して診断能が劣ることが判明した。 色覚障害の場合電子カルテでのカラー表示上、色から判断する身体的異常の図の認識や、図やグラフなど色で識別する様式を認識しがたい場合がある。また画面のバックの色と文字との兼ね合いで文字そのものが認識しずらい場合もある。このような場合を想定して画面の構成、表示などに留意する必要があることが明らかとなった。
結論
本研究は3年計画の2年度であり、成果は最終的なものではないが、胸部X線写真で結節影のみならず間質影でも液晶モニタは1M,2M,3M,5Mの性能ともCRT高精細モニタと遜色ないことが明らかとなった。また、マンモグラム読影に際して1メガ汎用カラーモニタでの一次診断は適当ではない。マンモグラムに関しては3年度で実験を行い結論を出す。また、電子カルテ端末のカラー表示に関しては色覚障害の場合でも安全性が確保できるような指針作成が必要である

公開日・更新日

公開日
2005-04-21
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-02-20
更新日
-