新しい粘膜アジュバントおよび粘膜ワクチンの開発に関する研究

文献情報

文献番号
200400905A
報告書区分
総括
研究課題名
新しい粘膜アジュバントおよび粘膜ワクチンの開発に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
長谷川 秀樹(国立感染症研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 駒瀬勝啓(社団法人北里研究所・生物製剤研究所・開発研究部門)
  • 東 雍(財団法人阪大微生物病研究会・観音寺研究所)
  • 田村慎一(大阪大学微生物病研究所・ウイルス感染予防寄付講座)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 創薬等ヒューマンサイエンス総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
8,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
安全で防御効果の高いインフルエンザワクチンの開発を目指しヒトで使用可能な粘膜アジュバントの開発を目的とする。
研究方法
マウスのインフルエンザモデルを用い各種新規アジュバントをインフルエンザワクチンと共に経鼻接種し粘膜免疫応答、全身免疫応答、ウイルス感染防御能、について免疫学的、病理学的に検索する。新しいアジュバント候補としてキチン微粒子、CpG-ODN, ダブルmCT、をスプリットワクチンと共にもしくは不活化ウイルス全粒子ワクチン単独で用いた。
結果と考察
アジュバントにキチン微粒子、CpG-ODNを用いた群ではインフルエンザワクチンとの併用によりインフルエンザ特異的腔洗浄液中の分泌型IgA及び血清中のIgGが検出された。またそれらは亜型の異なるインフルエンザウイルスに対して交叉反応を示し、感染防御が成立した。またダブルmCTは粘膜面での投与でnative CTと同程度のOVA-特異的IgAを誘導した。
結論
キチン微粒子、CpG-ODN,ダブルmCTともに粘膜に特異的IgAを誘導する粘膜アジュバントとして効果があることが示された。

公開日・更新日

公開日
2005-05-24
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2007-04-20
更新日
-