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文献情報

文献番号 201417008A
報告書区分 総括
研究課題 高齢者の薬物治療の安全性に関する研究
課題番号 H25-長寿-一般-001
研究年度 平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関) 秋下 雅弘(東京大学医学部附属病院 老年病科) 
研究分担者(所属機関) 江頭正人(東京大学医学部附属病院 老年病科)、小島太郎(東京大学医学部附属病院 老年病科)、石井伸弥(東京大学医学部附属病院 老年病科)、荒井啓行(東北大学 加齢医学研究所)、大類 孝(東北大学 加齢医学研究所)、岩崎 鋼(総合南東北病院)、水上勝義(筑波大学大学院 人間総合科学研究科)、堀江重郎(順天堂大学大学院医学系研究科)、松井敏史(杏林大学医学部)、須藤紀子(杏林大学医学部)、鳥羽研二(国立長寿医療研究センター)、古田勝経(国立長寿医療研究センター)、鈴木裕介(名古屋大学大学院医学系研究科)、荒井秀典(国立長寿医療研究センター)、楽木宏実(大阪大学大学院医学系研究科) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 【補助金】 長寿科学総合研究
開始年度 平成25(2013)年度
終了予定年度 平成27(2015)年度
研究費 14,770,000円
研究者交替、所属機関変更 所属機関異動 研究者氏名 : 荒井秀典 京都大学 教授(平成25年4月1日〜平成26年12月31日)→ 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 副院長(平成27年1月1日以降) ただし、変更以降も京都大学客員研究員として所属

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
高齢者の薬物有害作用を減らすためには、実践的なガイドラインの作成、その根拠の集積、さらには多職種協働による実施体制を確立することが必要である。そこで、系統的レビューをもとに「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」(日本老年医学会編)を全面改訂すること、多施設共同調査により薬物有害作用の危険因子とその重みを抽出して、スクリーニングに有用なリスク評価スコアを作成すること、薬局・薬剤師を核とした処方・服薬状況のチェック及び情報連携モデルを構築すること、以上の3点が本研究の目的である。
研究方法:
系統的レビューでは、疾患・療養環境で15領域に分け、各々検索式を作成してMedline、Cochrane、医中誌の3つのデータベースから文献抽出と選択、構造化抄録作成を行った。薬物有害事象調査では、大学病院老年科病棟5施設を対象に症例登録を行った。病院薬局の研究では、高齢者の処方薬(薬効分類番号)を患者病名(JAPIC標準病名)と符合し削減可能薬の調査を行った。また、院外薬局における高齢者の処方実態に関するデータ解析を行うべく、585薬局でデータ収集を行った。
結果と考察:
系統的レビューでは、総数2,139件(領域平均143件)の採択文献を精査し、構造化抄録を作成した。これをもとに、エビデンスレベルと推奨度の決定、クリニカルクエスチョンと推奨文からなるサマリー、慎重投与薬と推奨薬のリスト、解説文からなるガイドライン原案の作成を行った。研究班内部の討議を行い、領域毎の関連専門学会の査読経てパブコメ前の最終原稿を作成した。パブコメを反映して最終版を発表、刊行する予定である。薬物有害事象調査では、年度末時点で761症例(平均82歳)が解析可能で、うち15.6%に薬物有害事象を認めた。最終的に1000例以上を集積し、薬物有害事象のリスク評価スコアを作成予定である。病院薬局の研究では、処方箋当たり2剤減薬できる可能性があることがわかり、さらに解析を進めている。院外薬局の処方調査では、高齢者に使用を控えるべき医薬品の処方率、特にベンゾジアゼピンの処方は高齢になるほど高いことがわかった。
結論:
ガイドライン作成のために系統的レビューを行い、15領域について薬物リスト、サマリーと解説からなる原案を作成した。パブコメを反映して次年度はガイドライン完成の予定である。大学病院老年科5施設の中間調査では、薬物有害事象は15.6%にみられた。次年度には、危険因子を統計学的に解析してリスク評価スコアを作成予定である。薬局の調査研究を受けて、薬剤レビューシステムの構築を図りたい。
公開日 2017年10月03日
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公開日・更新日

公開日 2016年05月13日
更新日 -

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