概要版

文献情報

文献番号 201319006A
報告書区分 総括
研究課題 MSMのHIV感染対策の企画、実施、評価の体制整備に関する研究
課題番号 H23-エイズ-一般-006
研究年度 平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関) 市川 誠一(公立学校法人名古屋市立大学 看護学部) 
研究分担者(所属機関) 金子 典代(公立大学法人名古屋市立大学 看護学部)、伊藤 俊広(独立行政法人国立病院機構仙台医療センター)、内海 眞(独立行政法人国立病院機構東名古屋病院)、鬼塚 哲郎(京都産業大学文化学部)、山本 政弘(独立行政法人国立病院機構九州医療センター)、健山 正男(国立大学法人琉球大学大学院医学研究科)、本間 隆之(公立大学法人山梨県立大学看護学部) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
開始年度 平成23(2011)年度
終了予定年度 平成25(2013)年度
研究費 42,560,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
MSMへの早期受検の促進によりAIDS患者発生を減少させ、予防行動の向上によりHIV感染の拡大を抑えることを目標とする。2010年度まで実施したエイズ予防のための戦略研究の成果を評価すると共に、MSMにおけるHIV感染に対して「同性愛者等のHIVに関する相談・支援事業」によるコミュニティセンターを基軸に取り組む仙台、東京、愛知、大阪、福岡、沖縄の地域ボランティア団体(CBO)および愛媛で取組むCBOと協働し、CBOが行うコミュニティベースの啓発介入を評価する。また自治体・保健所等のエイズ担当者と連携し、MSMのHIV感染対策の施策導入を図る。
研究方法:
1.エイズ予防のための戦略研究の効果評価と政策還元  木村哲、岡慎一、市川誠一、金子典代、塩野徳史、高野操、岩橋恒太 他 2.地域のMSMにおけるHIV感染対策の企画、実施に関する研究  東北(伊藤俊広/CBO・やろっこ)、首都圏(市川誠一/NPO法人akta、NPO法人ぷれいす東京)、東海(内 海眞/CBO・Angel Life Nagoya)、近畿(鬼塚哲郎/CBO・MASH大阪)、福岡(山本政弘/CBO・Love Act  Fukuoka)、沖縄(健山正男/CBO・nankr)、愛媛(塩野徳史/CBO・HaaTえひめ) 3.MSMにおける行動科学調査および介入評価研究 1)行動科学調査および介入評価研究  金子典代、塩野徳史、岩橋恒太、岳中美江、佐々木由理、他 (1)全国成人男性対象のインターネットおよび郵送法による質問紙調査、(2)コミュニティベースの携帯電話による性の健康に関する質問紙調査、(3)HIV抗体検査受検者動向調査 2)MSMにおけるHIV/STD感染の動向に関する研究(2011-12年)  多田有希、塩野徳史 3)MSMのHIV感染に関与する社会学的背景および感染対策に寄与する要因  本間隆之。荒木順子、後藤大輔、牧園祐也、他 4.自治体におけるMSMのHIV感染対策構築に関する研究  中澤よう子、木村博和、川畑拓也、他
結果と考察:
1.戦略研究で実施されたプログラム等の一部は厚生労働省委託事業、当研究班の継続研究として首都圏、阪神圏で実施された。保健所等のHIV検査担当者を対象とするMSMやHIV陽性者への対応に関する研修会は東京、神奈川、千葉に加え、埼玉、仙台、沖縄、愛媛、長野に拡大した。 2.各CBOは殆どの商業施設と関係を構築し、自治体・保健所等と連携してHIV抗体検査をMSMに広報する資材を作成し配布した。HIV抗体検査受検者アンケートではCBO資材の認知はMSM受検者に特異的に高かった。 3.成人男性31,192人、成人女性30,682人に性的指向、金銭授受の性経験等のスクリーニング調査を実施した。成人男性中のMSMは4.1%(2011年は4.6%)、そのうちゲイ向け商業施設を利用する者は35.9%、生涯のHIV抗体検査受検経験は23.8%、過去1年間の受検経験は9.6%(保健所での受検が64.6%と最多)であった。 4.携帯電話による性の健康に関する質問紙調査は3,489件(2012年3,334件)の回答があり、受検行動、予防行動の動向を過去の横断調査と比較した。追跡パネル調査参加者は53.8%(2012年59.6%)で、啓発活動の前後に行うパネル調査の手法を確立した。 5.保健所等のHIV抗体検査受検者アンケートは8都府県11自治体で2013年1月-9月まで実施し、HIV抗体検査件数35,486件、陽性判明数171件(0.48%)、質問紙回答数25,671件(回収率72.3%)であった。HIV陽性判明施設の受検者中のMSM割合は15%程度で陽性判明の無い施設の約2倍であった。郵送検査受検者中のMSM割合は7%と低いが、初受検者、金銭の授受を介した性経験を有する者が郵送検査を自発的に選んでいる傾向が伺えた。 6.ロジックモデルを用いて、CBOがプログラム対象をどのように理解して運営しているのかを記述し、アウトリーチプログラムに関する理解を可視化した。
結論:
戦略研究のプログラム等の一部は首都圏、阪神圏で継続され、他地域にも紹介されていた。各地域のCBOは自治体・保健所と連携し、HIV抗体検査をMSMに向けて広報する資材作成と配布を行った。CBOと自治体の連携は地域のMSMへのHIV感染対策を構築する上で当事者の視点にたった施策を可能としMSMの受検を促進する成果を見せている。保健所等受検者に占めるMSM割合、CBO資材認知はCBO活動や検査事業の評価指標として有用と考える。横断調査から同一対象者を追跡するパネル調査はCBOの啓発活動の効果評価を可能とした。全国成人男性と女性を対象とする大規模調査はMSMの商業施設利用状況や受検行動等について他の層との比較を可能とした。
公開日 2015年07月03日
研究報告書

ファイルリスト

公開日・更新日

公開日 2015年02月13日
更新日 -

ファイルリスト


表紙

表紙  [1.080MB]

目次

目次  [0.083MB]

総括研究報告書
分担研究報告書
その他
研究成果の刊行に関する一覧表

成果物一覧  [0.011MB]

 

公開日・更新日

公開日 2015年07月03日
更新日 -
収支報告書

文献情報

文献番号 201319006Z

報告年月日

報告年月日 2014年06月08日
 

収入

(1)補助金交付額 48,098,000円
(2)補助金確定額 48,100,431円
差引額 [(1)-(2)] -2,431円
 

支出

研究費(内訳) 直接研究費 物品費 1,856,281円
人件費・謝金 12,311,697円
旅費 4,211,475円
その他 24,182,978円
間接経費 5,538,000円
合計 48,100,431円
 

備考

備考 自己負担
 

公開日・更新日

公開日 2014年06月09日

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