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文献情報

文献番号 201120031A
報告書区分 総括
研究課題 肥満を伴う高血圧症に対する防風通聖散の併用投与による,24時間自由行動下血圧及び糖脂質代謝・酸化ストレスの改善効果についての研究
課題番号 H22-循環器等(生習)・一般-009
研究年度 平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関) 田村 功一(横浜市立大学 医学部 循環器・腎臓内科学) 
研究分担者(所属機関) 梅村 敏(横浜市立大学 医学研究科 病態制御内科学 )、戸谷 義幸(横浜市立大学 附属病院 血液浄化センター ) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
開始年度 平成22(2010)年度
終了予定年度 平成24(2012)年度
研究費 14,360,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
 肥満高血圧患者に対して漢方薬を用いた東洋医学的治療介入の併用による治療効果の向上を臨床的に検証するとともに,肥満合併高血圧マウスに対して漢方薬を用いた東洋医学的治療介入の効果も検証し,臨床研究と基礎研究の両面から肥満高血圧に対する漢方薬を用いた東洋医学的治療介入の効果を総合的に検証する.
研究方法:
臨床的検討では,多施設共同研究として施行され,対象は,試験開始前4週間以上の観察期間中に食事・運動療法とともにRAS阻害薬などによる降圧治療が行われている本態性高血圧患者(男女を問わず)とし,以下の条件を満たした者とする.対象選択基準は,1.試験開始時の年齢が20歳以上,80歳未満,2.肥満度(BMI) 25 kg/m2以上,3.本研究の参加への文書同意,である.基礎的検討では,無介入で肥満高血圧を呈するKKAyマウス,および研究代表者らが開発した高脂肪食負荷によりメタボリック症候群(MetS)を呈する遺伝子改変マウス(ヒトMetS型マウス)に防風通聖散(1.5〜4.5%,4-8週間)を投与して検討する.
結果と考察:
臨床的検討では,現在までに横浜市立大学附属病院にて42症例, 他施設共同研究病院にて31症例の合計73症例の登録がなされた.中間解析結果について第35回日本高血圧学会において発表予定である.基礎的検討では,無介入で肥満高血圧を呈するKKAyマウス,およびヒトMetS型マウスに防風通聖散を投与し,血圧,脂肪組織,糖脂質代謝,及び研究代表者らが単離同定したMetS増悪因子受容体結合機能制御分子(ATRAP)の組織発現を検討している.  
結論:
 防風通聖散による併用治療が肥満合併高血圧患者に対して24時間自由行動下血圧(平均血圧,血圧日内変動,基底血圧,短期血圧変動性)改善作用,糖脂質代謝改善作用,及び酸化ストレス抑制作用を発揮することが西洋医学的に明らかになると予想される.その結果,肥満合併高血圧に対する防風通聖散を用いた東洋医学的治療介入の西洋医学的意義が確立され,肥満合併高血圧に対する集学的治療法における有力な選択肢として防風通聖散による併用療法が今後の高血圧治療ガイドラインにも採用されると期待される.さらに,肥満高血圧患者における重篤な心血管病(脳卒中,冠動脈疾患)および腎障害(腎不全)の抑制による国民全体の健康・医療水準のさらなる向上,および国全体の医療費の減少が期待される.
公開日 2015年10月13日
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公開日・更新日

公開日 -
更新日 2012年12月27日

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