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文献情報

文献番号 200100819A
報告書区分 総括
研究課題 中枢性摂食異常症に関する調査研究(総括研究報告書)
課題番号  
研究年度 平成13(2001)年度
研究代表者(所属機関) 中尾一和(京都大学大学院医学研究科臨床病態医科学講座) 
研究分担者(所属機関) 久保木富房(東京大学医学系大学院ストレス防御・心身医学講座),桜井武(筑波大学基礎医学系),芝崎保(日本医科大学生理学第二),中井義勝(京都大学医療技術短期大学部),久保千春(九州大学大学院医学研究院心身医学),野添新一(鹿児島大学医学部附属病院心身医療科),坂田利家(大分医科大学医学部内科学第一講座),村田光範(東京女子医科大学附属第二病院),葛谷英嗣(国立京都病院),細田公則(京都大学大学院人間・環境学研究科),小川佳宏(京都大学大学院医科学研究科臨床病態医科学講座),児島将康(久留米大学分子生命科学研究所遺伝情報) 
研究区分 厚生科学研究費補助金 先端的厚生科学研究分野 特定疾患対策研究事業
開始年度 平成11(1999)年度
終了予定年度 平成13(2001)年度
研究費 20,000,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
中枢性摂食異常症の病因、病態、我が国における臨床像の特徴を明らかにするため、基礎生物学的、臨床的、疫学研究を行う。具体的には、中枢性摂食異常症に関する疫学調査を全国的規模に拡大して、我が国の中枢性摂食異常症の実体、臨床像の把握を正確に行うとともに、中枢性摂食異常症の成因、病態に関する基礎的研究を発展させて中枢性摂食異常症の成因解明を促進し、新しい診断基準の作成や新しい治療法を開発する。
研究方法:
基礎的、臨床的、疫学的研究のバランスを重視し、さらに内科、小児科、心療内科、精神科のそれぞれの視点より論議できる体制を組む。基礎生物学的研究においては発生工学的研究を中心に行い、近年著しく進歩している摂食調節に関する知見を加えて解析することにより、中枢性摂食異常症の成因と病態の新しい局面を理解する。一方、中枢性摂食異常症の臨床像をより明確にするため2次調査票を作成して疫学調査を実施し、我が国における中枢性摂食異常症の正確な臨床像の把握を行う。基礎的研究で得られた新知見と臨床的研究で得られた新事実を基に、中枢性摂食異常症の新しい診断基準や治療法を開発する。(倫理面への配慮)基礎的研究で動物を用いる場合には、苦痛を最小限にするように心がけ、臨床研究を行う場合には、個人の人権に最大限の配慮をする。
結果と考察:
我が国における摂食調節機構の研究の飛躍的進展を踏まえて、レプチン系、グレリン系、オレキシン系、ヒスタミン系、CRF系、セロトニン系などによる摂食調節機構の解明と、中枢性摂食異常症の成因・病態に関する基礎的な解析が著しく進展した。一方、平成8年-平成10年に実施した中枢性摂食異常症の疫学調査結果を検討し、転帰調査を含めた新たな全国的規模の疫学調査を実施した。その結果、我が国の中枢性摂食異常症の臨床像は、社会の変遷とともに変化し、重症化している実態が明らかになった。 特筆すべきものとして、国際的にも高い評価を受けてきたレプチン、オレキシンの研究成果に加え、グレリンの摂食調節機能の発見および中枢性摂食異常症患者における血中グレリン濃度が著増している事実の発見は今後の臨床応用の可能性を示唆するものとして期待される。
結論:
本調査研究により中枢性摂食調節系の作用機構や意義の解明を著しく進展させることができた。また、全国疫学調査により我が国の中枢性摂食異常症の現状を正確に把握することが出来、現状に即した中枢性摂食異常症の診断基準の作定作業に向けた準備を進めている。
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