文献情報
文献番号
200726004A
報告書区分
総括
研究課題名
高病原性鳥インフルエンザの疫学臨床研究
課題番号
H17-新興-一般-020
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
工藤 宏一郎(国立国際医療センター国際疾病センター)
研究分担者(所属機関)
- 岡 輝明(公立学校共済組合関東中央病院)
- 慶長 直人(国立国際医療センター研究所)
- 加藤 康幸(国立国際医療センター国際疾病センター)
- 佐多 徹太郎(国立感染症研究所感染病理部)
- 新保 卓郎(国立国際医療センター研究所医療情報解析研究部)
- 川名 明彦(国立国際医療センター国際疾病センター)
- 切替 照雄(国立国際医療センター研究所感染制御研究部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
29,900,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
ヒトH5N1の疫学と臨床像を把握する。そのことによって、予防・治療・感染の封じ込め等への具体的方法を探究することにつながり、共同研究相手国(ベトナム)への貢献及び将来の新型インフルエンザ流行に備える。
研究方法
1)遠隔診断支援システム(e-medicine)の有効利用
情報の共有化、迅速化、コミュニケーション強化を図り、H5N1インフルエンザの疫学臨床研究の向上を促した。
2)H5N1に対するoseltamivirの疫学臨床研究
国立感染症熱帯病研究所病院に入院したH5N1感染患者の診療録を調査。臨床的特徴を記述し、予後と関連のある所見をoseltamivirの使用も含めて検討した。
3)H5N1の病理・病態解明
国立小児病院(ハノイ市)との共同研究としてインフルエンザ剖検例の肺組織を入手し、病理像を検討した。
4)専門家養成プログラムの開発
特定および第一種感染症指定医療機関の診療状況を調査した。日本人専門医の海外研修プログラムを構築、実施した。国内研修(輸入感染症講習会)を作成・実施した。
5)病院感染対策に関する研究
WHOのパンデミックフェーズ分類1~6に対して、各段階での感染対策の方法をマニュアル化しインターネットを用いて公開した。それに従った演習を実施し、問題点を検証した。
6)肺病変からみた重症化機構の研究
ST6GAL1の各組織での発現、ヒト気道上皮細胞の気相液相培養系における発現、NCI-H292とCalu-3細胞における発現、各種サイトカインなど刺激を加えたNCI-H292細胞における発現などの検討
7)ベトナムにおける鳥インフルエンザ症例の臨床疫学調査
バクマイ病院に入院した3例のH5N1症例の臨床経過を調査し、H5N1の治療法について、日越間で考察した。
8)既存薬の抗インフルエンザ作用の探索に関する研究
既存薬で抗インフルエンザ作用を有する薬をin vitro, in vivoの系でスクリーニングする。また、併用療法等の有用性を検討。
9)up to dateのヒトH5N1治療方法のガイドランの提唱
ガイドラインのインターネットでの公開準備。
情報の共有化、迅速化、コミュニケーション強化を図り、H5N1インフルエンザの疫学臨床研究の向上を促した。
2)H5N1に対するoseltamivirの疫学臨床研究
国立感染症熱帯病研究所病院に入院したH5N1感染患者の診療録を調査。臨床的特徴を記述し、予後と関連のある所見をoseltamivirの使用も含めて検討した。
3)H5N1の病理・病態解明
国立小児病院(ハノイ市)との共同研究としてインフルエンザ剖検例の肺組織を入手し、病理像を検討した。
4)専門家養成プログラムの開発
特定および第一種感染症指定医療機関の診療状況を調査した。日本人専門医の海外研修プログラムを構築、実施した。国内研修(輸入感染症講習会)を作成・実施した。
5)病院感染対策に関する研究
WHOのパンデミックフェーズ分類1~6に対して、各段階での感染対策の方法をマニュアル化しインターネットを用いて公開した。それに従った演習を実施し、問題点を検証した。
6)肺病変からみた重症化機構の研究
ST6GAL1の各組織での発現、ヒト気道上皮細胞の気相液相培養系における発現、NCI-H292とCalu-3細胞における発現、各種サイトカインなど刺激を加えたNCI-H292細胞における発現などの検討
7)ベトナムにおける鳥インフルエンザ症例の臨床疫学調査
バクマイ病院に入院した3例のH5N1症例の臨床経過を調査し、H5N1の治療法について、日越間で考察した。
8)既存薬の抗インフルエンザ作用の探索に関する研究
既存薬で抗インフルエンザ作用を有する薬をin vitro, in vivoの系でスクリーニングする。また、併用療法等の有用性を検討。
9)up to dateのヒトH5N1治療方法のガイドランの提唱
ガイドラインのインターネットでの公開準備。
結果と考察
当初掲げた目的の臨床疫学研究がなされたと思われる。今後この疾患における臨床的に有用な予防、肺炎治療の完成へ検討した。
結論
ヒトH5N1に対する基礎的な臨床疫学研究がなされた。
公開日・更新日
公開日
2008-06-19
更新日
-