概要版

文献情報

文献番号 201131057A
報告書区分 総括
研究課題 食品中の放射性物質モニタリング信頼性向上及び放射性物質摂取量評価に関する研究
課題番号 H23-食品・指定-019
研究年度 平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関) 蜂須賀 暁子(国立医薬品食品衛生研究所 代謝生化学部) 
研究分担者(所属機関) 堤 智昭(国立医薬品食品衛生研究所 食品部)、松田 りえ子(国立医薬品食品衛生研究所 食品部) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
開始年度 平成23(2011)年度
終了予定年度 平成23(2011)年度
研究費 26,045,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
食品中の放射性物質モニタリング検査実施のための効率的・効果的なモニタリング手法、検査結果の信頼性の向上の取組、きめ細やかな規制のあり方等を検討し、食品中の放射性物質の効率的な監視体制の確立、並びに食品中の放射性物質摂取による正確な健康影響評価を行うことを目的とする。
研究方法:
流通段階食品の放射性ヨウ素、放射性セシウムの濃度を測定し、現在のモニタリング体制による効果を検証した。乾燥品の水戻し及び浸出、調理・加工による放射性セシウム量の変化を確認した。関東地方及び東北地方における流通品を用いてトータルダイエット試料を調製し、放射性ヨウ素、放射性セシウムの摂取量推定を行った。放射性物質分析法の分析性能評価方法を確立し、スクリーニング法に妥当とされる性能基準を確立した。
結果と考察:
スクリーニング法としての性能は、測定下限値とスクリーニングレベルの設定により担保することが適切と結論された。同一牛個体部位間の放射性セシウム濃度は、1.9-2.9倍の範囲で変動することを明らかにした。流通品1435試料中の放射性セシウム暫定規制値を超過した割合は0.4%であった。干しシイタ中の放射性セシウムは、水戻しで約50%まで減少した。牛肉の加熱調理では、焼く(約10%)、揚げる(約12%)、ゆでる(約35-40%)、煮る(約80%)の割合で放射性セシウム除去され、ゆで汁や煮汁中に放射性セシウムが移行した。牛肉を食塩を含む調理液に24時間浸漬すると約20%の放射性セシウムが除去された。製茶からの浸出液への放射性セシウムの移行率は39-77%であった。
結論:
スクリーニング検査研究成果に基づく事務連絡により、食品中の放射性セシウム検査効率が向上した。流通品の暫定規制値超過割合は0.4%であり、地方自治体におけるモニタリングは概ね有効に機能していた。栗・ギンナン等の果実、きのこ類、山菜類、海水魚は今後も監視を継続すべき食品群と考えられた。干しシイタケの水戻し、牛肉の加熱調理並びに調味液浸漬による放射性セシウムの挙動を調べ、それらの過程により10?80%が除去されることが明らかとなった。製茶から浸出液への移行結果は、製茶中放射性セシウム試験法の基礎となった。放射性セシウムの年間預託実効線量(mSv/年)は東京都が0.0021、宮城県が0.017、福島県が0.019であった。
公開日 -

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