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文献情報

文献番号 201132076A
報告書区分 総括
研究課題 遺伝子及び成分化学情報の多変量解析に基づく生薬及び漢方処方の品質評価法に関する研究
課題番号 H23-医薬・若手-015
研究年度 平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関) 丸山 卓郎(国立医薬品食品衛生研究所 生薬部) 
研究分担者(所属機関) 内山 奈穂子(国立医薬品食品衛生研究所 生薬部) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
開始年度 平成23(2011)年度
終了予定年度 平成24(2012)年度
研究費 3,000,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
天産品に由来し,また,多成分系であるため,品質の規格化が化学合成薬に比べ困難な医薬品である生薬,漢方製剤の規格化を最終目的とし,モデル処方として,シャクヤクとカンゾウの2種の生薬からなる最も単純な漢方処方である芍薬甘草湯を用いて,遺伝子情報及び成分情報の多変量解析を利用した生薬の品質評価法の検討を行う.
研究方法:
遺伝子情報の収集は,各検体より調製したDNAより,PCR法により目的の遺伝子領域を増幅し,塩基配列解析を行うことにより行った.成分情報の網羅的解析については,試料調製法,1H-NMR測定法について条件の最適化を行った上で,その条件をシャクヤクに適用した.すなわち,シャクヤク試料の粉末を重水で調製したリン酸緩衝液及びメタノールの1 : 1混液で抽出することにより調製したエキスを試料溶液として,1H-NMRを測定し,得られたスペクトルデータのパケット積分値からデータマトリックスを作成し,多変量解析に供した.また,別にシャクヤク含有成分の標準化合物を得るためシャクヤクの成分分画を行った.
結果と考察:
遺伝子解析では,シャクヤクは,南方系,北方系の 2 種に大別され,カンゾウは3 つの遺伝子型に分類された.また,西北甘草は東北甘草に比べ遺伝的多様性が大きいことが示唆された.メタボローム解析手法の最適化では,試料調製において,専用の機械を用いることにより人的過誤の介在を排除することが推奨された. 1H-NMRの測定においては,試料間の化学シフトのズレの回避及び積分値の定量性の確保として,前者はリン酸緩衝液によるpHの安定化が,後者はqNMRの測定パラメータの利用が効果的であった.シャクヤクのメタボローム解析では,シャクヤクは糖類の種類及び量により3 つのグループに大別され,さらに,ビャクシャクの大部分が帰属された 1 群について行った PCA解析では,各試料の産地別にグループを形成することが明らかになった.因子負荷量を基に特徴的なピークの同定を行った結果,産地別のグループ分類に寄与する化合物としてアルビフロリン,ペオニフロリンなどが同定された.
結論:
遺伝子解析の結果,シャクヤクの ITS配列は2種に分類され,カンゾウのtrnH-psbA IGS配列は3つの遺伝子型に分類された.シャクヤクのメタボローム解析では,ビャクシャク試料が産地別に分類され,その指標成分として,ペオニフロリンなどが同定された.
公開日 2012年09月06日
研究報告書
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公開日・更新日

公開日 2013年02月18日
更新日 -

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