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文献情報

文献番号 201015045A
報告書区分 総括
研究課題 自律神経指標と末梢循環の計測による統合医療の科学的評価方法の確立
課題番号 H22-臨研推・一般-007
研究年度 平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関) 関 隆志(東北大学 大学院医学系研究科) 
研究分担者(所属機関) 吉澤 誠(東北大学 サイバーサイエンスセンター)、山家 智之(東北大学 加齢医学研究所)、仁田 新一(東北大学 加齢医学研究所)、金野 敏(東北大学 大学院医工学研究科) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(臨床研究推進研究)
開始年度 平成22(2010)年度
終了予定年度 平成24(2012)年度
研究費 9,000,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
我々は様々な自律神経活動指標が鍼治療の効果の評価に有効であることを示すとともに,この手法を用いて鍼治療の効果を定量化するための研究をすすめてきた。そのノウハウと設備、研究フィールドを用い、統合医療の効果を定量的に評価する基礎的な検討を行いつつ、難治性疾患にその評価方法を応用し、統合医療の現場ですぐにでも役に立つよう妥当性を検討する。
研究方法:
次の5つの方法を試みた。1)鍼治療の人体への影響を血流量を主とした血行動態により評価する試み 2)緑内障患者に対する標準化された鍼治療の効果を球後の血行動態を評価することで検討 3)橈骨動脈における血流量を超音波診断装置により非侵襲的に計測し,その周波数スペクトルを求めることにより,自律神経系から見た脈診の科学的評価の可能性を検討 4)大建中湯の自律神経活動に与える影響を明らかにする目的で、心電図波形データから算出した心拍変動を用いた自律神経活動を解析 5)血圧反射機能診断装置を用いて自律訓練法による自律神経機能に対する効果を検討
結果と考察:
次の結果が得られた。1)四肢の冷えを改善することが知られる太衝穴への刺激で上腕動脈の血流量が増加し、消化管の機能を改善することが知られている足三里穴への刺激で上腸間膜動脈の血流量が増加することが明らかとなった。 2)鍼治療が緑内障患者の眼球の血行動態を改善することを定量的に評価できることを示唆した。 3)血流量から心拍数までの相互相関係数から判断して,約5秒遅れて負の相関があることが分かった.このことは,血流量が増加してから約5秒後に心拍数が減少するという負帰還の作用を示唆するものである 4)大建中湯が上腸間膜動脈の血流量を増加する現象に副交感神経活動の賦活化が関与している可能性を示唆した。 5)自律訓練法の試行中にLF/HFの増大傾向を認め、交感神経の賦活する傾向がある可能性を認めた。以上から、統合医療の評価方法として、血流量を中心とした末梢循環の指標、および新しい自律神経活動の評価方法をもちいることで、定量的、客観的な評価が可能になることが示唆された。
結論:
当該研究の成果として、相補・代替医療、統合医療の治療効果を定量的・客観的に把握することで、安全確実に統合医療の導入が可能となり、国民の総合的QOLの改善、経済的・精神的負担の軽減、ひいては国民医療費の大幅な抑制へとつながると期待される。
公開日 2011年09月09日
研究報告書
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公開日・更新日

公開日 2012年01月17日
更新日 -

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