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文献情報

文献番号 200835019B
報告書区分 総合
研究課題 統合医療の安全性と有効性に関する研究
課題番号 H18-医療・一般-024
研究年度 平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関) 福井 次矢(聖路加国際病院) 
研究分担者(所属機関) 白川 太郎(白川太郎クリニック)、山下 仁(森ノ宮医療大学)、蒲原 聖可(健康科学大学)、川嶋 朗(東京女子医科大学)、徳田 安春(聖路加国際病院)、高橋 理(聖路加国際病院)、大出 幸子(聖路加国際病院)、小俣 富美雄(聖路加国際病院) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
開始年度 平成18(2006)年度
終了予定年度 平成20(2008)年度
研究費  
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
相補・代替医療(CAM)および統合医療の利用状況の現状と有効性・安全性について、既存データを収集・整理するとともに、EBMの概念に則って、可能な範囲内で実証作業を行い、海外のCAMをめぐる状況を調査してわが国の医療システムの中でCAMおよび統合医療の扱い方に関する政策提言をまとめる。
研究方法:
多岐にわたるテーマについて、さまざまな研究方法を用いた。われわれが過去に行った健康日記研究のデータ(Fukui T, et al The ecology of medical care in Japan. JMAJ 2005;48:163-167)の解析、調査機関のパネルに登録している医師を対象にしたインターネットによるアンケート調査、保健所や地区医師会など1271施設を対象にした書面でのアンケート調査、鍼灸師100名を対象にした血液検査データの解析、文献検索を基にしたCAMの有効性・安全性に関するエビデンスの整理と統合医療ガイドブックの作成、鍼の臨床試験の報告に関する国際統一様式(STRICTA)の改訂作業への参加、鍼治療の副作用に関するランダム化比較試験RCT、米国、英国、中国のCAM関連施設の訪問・調査などである。
結果と考察:
主な結果を抜粋する。有症者のうち、23%が薬理系CAM、7%が理学系CAMを利用し、医療機関受診者のうち、27%が薬理系CAM、11%が理学系CAMを利用していた。一方、1271施設の保健所や地区医師会などにCAMの利用に関する相談・苦情があったのは、健康食品について75件、カイロプラクティック・整体31件、漢方薬28件などであった。CAMの有効性・安全性については、最近ではランダム化比較試験(RCT)を用いて検証される事例が増えているが、鍼治療のような理学系CAMについてはプラセボ対照群の設定方法や評価方法に一定の見解がなかった。米国のNational Center for Complementary and Alternative Medicine(NIH/ NCCAM)の活動は、わが国での状況をはるかに凌駕する体制のもとに行われていた。
結論:
非常に多くの国民がCAMを利用しているにも拘らず、わが国の研究者による安全性・有効に関する質(エビデンス・レベル)の高い研究が少なく、情報の整理・公開も不十分である。欧米の先進諸国、とくに米国のNIH/ NCCAMの活動に比べると、わが国の遅れは歴然としている。医学の傍流とみなされる傾向のあるCAMについても、EBMの視点からの本格的な取り組みが早急に求められる。
公開日 2010年04月16日
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公開日 2010年04月16日
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