概要版
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文献情報

文献番号 200832021A
報告書区分 総括
研究課題 代替医療の実態と有効性の科学的評価
課題番号 H19-免疫・一般-010
研究年度 平成20(2008)年度
研究代表者(所属機関) 岡本 美孝(千葉大学 大学院医学研究院) 
研究分担者(所属機関) 花澤 豊行(千葉大学 大学院医学研究院)、堀口 茂俊(千葉大学 大学院医学研究院)、河野 陽一(千葉大学 大学院医学研究院)、大久保 公裕(日本医科大学)、藤枝 重治(福井大学 医学部)、岡野 光博(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科)、黒野 祐一(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科)、中山 俊憲(千葉大学 大学院医学研究院)、増山 敬祐(山梨大学 医学工学総合研究部) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業
開始年度 平成19(2007)年度
終了予定年度 平成21(2009)年度
研究費 35,200,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
アレルギー疾患に対する国内での代替医療の実態を解明し、代替医療が持つ問題点を明らかにすると同時に、科学的評価から代替医療が持つ有効性についても検討を行い新たな治療戦略としての可能性を示す。
研究方法:
統一したアンケート調査票を用いた実態調査(24,667名 2008年末)から、代替医療の受療頻度、内容、患者評価による効果、期間、費用、副作用、受療理由、情報入手先、医師への申告と医師の反応についてまとめた。また、これまでの検討で、乳酸菌、アロマ療法、甜茶、マスクなど比較的広く用いられている代替医療については気道抵抗の測定による評価や、期待出来るものについてはランダム化試験を進めて代替医療の科学的評価を進めた。
結果と考察:
代替医療の実態調査から、疾患により代替医療の頻度や内容に差はあるものの患者の20%以上が様々な代替医療を受療していること、効果に対する評価は高くないこと、費用も安価とは言えない、性差は少なく、小児では小学生以降受療が増えるが内容に成人と大差がないこと、アレルギー専門病院受診者など疾患に関心の高い患者が一般診療所受診患者より受療率が高く、医療機関を受診していない患者で代替医療受療率が高い、受療理由として副作用が少なく、安全で安価ということを挙げた患者が多かった。 一方、最も広く使用されている乳酸菌はin vitro、動物実験の検討から樹状細胞の分化を介して、アレルギー反応の抑制に作用することが明らかとなり、花粉症患者を対象に早期介入(1次、2次、3次介入)のランダム化比較試験を行い、ヒトでも免疫反応に影響を及ぼす作用を認めた。投与法の検討から舌下免疫療法に対するアジュバントとしての機能が期待され、2重盲検比較試験による有用性の検討が平成20年から開始された。アロマ療法や鼻孔開大テープは軽−中等度鼻閉患者を改善する作用が確認されたが、アロマ療法の作用機序としてfunctional MRIの検討から嗅覚を介したものではなく、知覚神経の関与が考えられた。ヒノキ入浴剤、甜茶や、海綿の有効性についての検討が進んでいる。
結論:
様々な代替医療を利用するアレルギー患者の増加がみられるが、代替医療の多くは効果が乏しく、また必ずしも安価ではない。科学的評価をさらに進め、その情報を患者に提供することが重要である。
公開日 2009年06月05日
研究報告書
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公開日・更新日

公開日 2009年12月11日
更新日 -

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