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文献情報

文献番号 200732048A
報告書区分 総括
研究課題 統合医療の安全性と有効性に関する研究
課題番号 H18-医療-一般-024
研究年度 平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関) 福井 次矢(財団法人聖路加国際病院) 
研究分担者(所属機関) 白川 太郎(株式会社GOODGENE JAPAN)、山下 仁(森ノ宮医療大学保健医療学部鍼灸学科)、蒲原 聖可(東京医科大学臨床プロテオームセンター)、川嶋 朗(東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所)、徳田 安春(財団法人聖路加国際病院)、高橋 理(財団法人聖路加国際病院)、大出 幸子(財団法人聖路加国際病院) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
開始年度 平成18(2006)年度
終了予定年度 平成20(2008)年度
研究費 9,200,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
 相補・代替医療(CAM)および統合医療の普及状況を調査し、それらの安全性・有効性についてEBMの手順に則って検証し、国民の健康にどのような影響をもたらすのか、医学的および社会的な視点から評価・予測する。
研究方法:
鍼の副作用発現とサプリメントの生体物質に与える影響についてランダム化比較試験を行った。慢性疲労症候群と線維筋痛症の患者での漢方薬、鍼灸の有効性に関する記述研究を行った。わが国で用いられている主要なサプリメント成分の有効性及び安全性に関する情報を俯瞰的に収集した。米国衛生研究所国立補完代替医療センター(NIH/NCCAM)、英国ロイヤルロンドンホメオパシー病院を視察し訪問し、CAMをめぐる状況について情報を収集した。健康日記のデータを用いて、Health Locus of Control(HLC)とCAM利用状況の関係について解析した。代替医療・代替療法に係る相談・苦情の実態について調査する目的で、保健所や医師会、相談センターなどを対象として行う調査票を作成した。
結果と考察:
 鍼の副作用については、偽介入でも「方が重く感じ、左右の刺激が違った」、「全身のだるさが翌日から3日間続いた」などの訴えがあった。漢方薬、鍼灸は線維筋痛症患者などの自覚症状・QOLを改善することが示唆された。果物と野菜を濃縮したサプリメントは、抗酸化物質と葉酸の濃度を上昇させ、ホモシステイン濃度を低下させた。サプリメント成分の有効性に関する科学的根拠は、医療用医薬品に比べて明らかに不十分であった。 米国NIH/NCCAMは3つのOfficeと3つのDivisionからなり、CAMを専門とする研究者を育て、研究の結果を公衆に知らしめる役割を担っていて、2006年の予算は約120億円であった。また、英国では、1950年以降、Faculty of Homeopathyがホメオパシーの研究と教育を担っていて、ホメオパシー専門医約500名を認定している。ドイツ、ハンガリーなどでも、専門医のみがホメオパシーを行っている。 薬理系CAMの利用者では、Health Locus of Control(HLC)のうち霊的支配と内的支配が有意で、理学的CAMについては霊的支配が有意であった。
結論:
多くのテーマについて研究を行ったが、鍼の副作用発現に関する研究のように、ランダム化比較試験をさらに多くのテーマについて行うことが求められている。CAMへの取り組みが、わが国と欧米諸国では大きく異なり、CAMに関する研究体制作りも喫緊の課題である。
公開日 2008年04月24日
研究報告書
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公開日・更新日

公開日 2010年01月27日
更新日 -

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