概要版
概要版    報告書本文     

文献情報

文献番号 200634118A
報告書区分 総括
研究課題 安全な取穴のための経穴周囲の臨床解剖教材の作成
課題番号 H18-医療-一般-039
研究年度 平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関) 白石 尚基(杏林大学医学部 解剖学教室) 
研究分担者(所属機関) 松村 讓兒(杏林大学医学部 解剖学教室)、天野 カオリ(杏林大学医学部 解剖学教室) 
研究区分 厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
開始年度 平成18(2006)年度
終了予定年度 平成19(2007)年度
研究費 3,000,000円
研究者交替、所属機関変更  

研究報告書(概要版)

概要版 研究目的:
近年、東洋医学に対する関心が高まっているが、医学教育における東洋医学に対する認識は、いまだに卒前・卒後教育ともに適切とはいえない。とりわけ、鍼灸医学においては、経穴とその周囲に存在する組織や構造を立体的に理解できるevidence basedな臨床解剖学的教材は見当たらない。本研究の目標は、解剖学実習用遺体を用いて、経穴とその周囲に存在する組織や構造を立体的に理解しうる臨床解剖学教材を作成することである。
研究方法:
本研究では、医学部の解剖実習用遺体を用い、常用経穴を取穴し、経穴周囲の解剖学的構造物について、拡大鏡下や実体顕微鏡下で鍼の到達深度等を計測しながら可能な限り精密に解剖する。取穴に際しては、 “標準経穴学”の取穴法を基準にする。解剖の進行段階ごとに経穴周囲の剖出・展開を行い、展開部ごとの解剖学的所見を高画素デジタルカメラで写真撮影する。鍼の先端が到達した範囲の4方向も写真撮影し、そのデータを経穴ごとに整理・蓄積し、データベースとする。得られたデジタル写真を経絡別に再配列し、経穴深部の重要な構造物の存在を三次元的に理解できる教材を作成する。
結果と考察:
今年度は、常用経穴を取穴し、解剖実習用遺体体表上にマークし、これら経穴に対して、実体顕微鏡下で鍼の到達深度等を計測しながら、経穴周囲の剖出・展開を行い、展開部ごとの解剖学的所見を写真撮影した。鍼の到達深度ごとに鍼の先端が到達しうる4方向(頭側・尾側・内側・外側)も写真撮影した。現在、約40箇所の経穴の写真撮影が終了し、大容量ハードディスクドライブまたは光磁気ディスクに整理・蓄積できている。今回の研究中、従来の教科書に記載がされていない経穴周辺の重要構造物を確認することもでき、また、撮影技術的には撮影深度が深くなると、光量不足で撮影が困難になることもわかった。
結論:
今回の臨床解剖学的研究とデータ蓄積の過程から、本教材の完成により、従来の体表解剖的教育のみでは十分理解できない経穴内部や周辺構造をより詳細に理解することができ、経穴内部の重要な構造物(血管・神経など)を損傷せずに、安全な取穴を習得できるようになるものと考えられる。今後、部位別の周囲組織の解剖学的データを付属させ、経絡別に配列して、各画像データの情報がコンピューター画面上で簡明に検索・閲覧可能なデータベースを構築し、一経穴の鍼の先端周囲を三次元的に俯瞰できる画像教材を作成する。
公開日 2018年06月07日
研究報告書
概要版    報告書本文     

ファイルリスト

公開日・更新日

公開日 -
更新日 2008年01月23日

▲このページのTOPへ